強い日本を創る・・・・「歴史学」を学ぶことから教育を変える➀

私は企業研修等でビジネスマンに関わる機会が多い関係で日本の「教育」についても考える事がある。なぜなら、現在のビジネスマンの思考や行動は、子供のころから受けてきている教育によって基礎ができているからである。

その中で一番問題だなと思っている事は「理由」と「目的」を考える習慣が希薄である事だ。
例えば、就きたい職業を考える際にも「~に入る」「~になる」事は考えるが、「なぜなのか?」「~になって、~に入って、何をするか?」そして「どんな貢献をするか?」は考えていない。

いや、考えていたとしてもどこかで刷り込まれたような、そして、対処的な「薄っぺらい」言葉しか出てこない。

これは、私たちが受けてきた教育が社会にとって便利な人材の育成に向いていた為、深く思考する事よりも目の前の事に「早く」「忠実に」対応する事を求めてきたからではないかと思う。

恐らく、一般市民から「総理大臣」までそういう方が圧倒的に多いのではないだろうか。
嘘だと思ったら、「岸田首相」に聞いてみればよい。恐らく、なぜ総理大臣になりたかったのか?そして、何を成し遂げたいのか?について「具体的な」、「熱のある」、「彼の言葉」での回答は得られないのではないか?
現状を見ていると総理大臣になった事で満足していて後は、自分の任期をなんとか無事に全うする事しか念頭にないのではないか?そんな風に思えて仕方ない。

したがって、日本の教育が取り組むべき事はあらゆる事柄に対し、「なぜなのか?」を考え、言葉に出し、議論する教育に変えてゆく事だ。そして、そのためにはまず、小学校から学ぶ教科の中に「歴史学」を取り入れる事ではないかと思う。

「えっ?歴史って習ったじゃない」と思われるかもしれないが、私達が学校で習った事は「何年に何が起こった」と言うようなやつであり、あれは「社会学」の中の「歴史に関する知識」であって、歴史学ではない。

歴史学とは、なぜそのような事が起こったのか?を体系的に世界的なつながりの中で考えてゆく学問である。世の中で起こった事、事件には必ず理由や動機がある。
それを考察しながら、思考力を深め、流れの中で出来事を捉えてゆく事が大切だ。

そうすれば、日本人が囚われている「自虐史観」からも脱却する事が出来る。

なぜ、日本が闘ったのか?闘いに向かって行ったのか?は、日本の出来事だけ見ていても理解はできない。海外がどのように動いていたのか?目的は何だったのかと言う考察ができれば、新たな見方が出来るようになる。

それが正しいかどうかは別として、様々な可能性を考える事によって「知識コピー能力」偏重から、脱却できるのだ。

また、同時に歴史をグローバルに捉える事によって「変わっていない構造」がある事にも気が付くはずだ。誰がルールを決めて、利権を争っているのか?ゲームを作っているのは誰か?である。



現状の教育は「覚えて」「吐き出す」の連続であり、目先の事に努力し、対応する力は養われても「答えのない」事に対峙すると途端に「フリーズ」してしまう。

視野が狭く、近視的であるからだ。

だからこそ、マスメディアに対する見方が嫌疑的になってきた今、歴史から学び、情報を自分で集め、一つの答えでは語る事の出来ない可能性を考える良い機会ではないだろうか?



受身組織を改革する方法<2>NG疑問文を使わない

受け身組織を改革する方法の第二弾は「NG疑問文を使わない」です。

私達が日常使う言葉の中には「疑問文」のような形式を取っているが、意味合いは「相手を責める」ようなものが多くあります。

このようなワードを多用すると部下の自主性や主体性が育たないばかりか、メンタルを破壊してしまう恐れがあります。

なぜなら、部下が受け身になっている理由の多くは「怒られたくない」「否定されたくない」といネガティブな深層心理が働き、「余計な事はしないで言われたことだけ何とかこなそう」と考えるからです。

では、どうしてこのような心理を持っているのか?というと過去の人生において「人格を否定」されるような言葉を投げかけられた経験が少なからずあり、これがトラウマのようになっている可能性があります。

したがって、上司が自分をどのように見ているのかという事に対して部下は、とても「敏感」であり、上司は部下と接する時にどのような言葉を使うのかについては注意が必要です。

今回は上司として部下に言ってはいけないNG疑問文と「毒にならない」言い換え方をいくつかご紹介したいと思います。

【1】こんな事もわからないの?(できないの?)

これは言外に「お前は使えないやつだな」と言っているに等しいのでNG度は最悪ランクです。
これを言う事で部下が「奮起する事」も「改善する事」もなく、上司が部下に対し文句を言っているだけなので関係性は悪化、下手したら恨まれるようになり、「害」しかありません。

お勧めの言い換え方➡何かわからない事があったの?できなかった理由は何なの?

【2】なんで~なの?(なんでこうしたの、なんでできないの?なんでわからないの?など)

英訳すると「WHY」なので一見相手に何を尋ねる文章のようで実際は「叱責」のニュアンスが強い言い方です。
こういう言い方は部下を追い詰め、「メンタル破壊」にも繋がる危険性があるのでNG度は同じく最悪ランクです。まさに「猛毒」ワードです。

お勧めの言い換え方➡こういう風にした理由は?できなかった理由は何かあるのかな?どこがわからないの?

【3】何やってんの?

これも良く日常で登場する「ワード」です。期待した通りに部下がやらなかった時に良く口から出てくるワードです。これも相手を強く責めるワードで職場だけでなく、家庭でもよく使いがちなNGワードです。私も結構子供に対し、言ってしまってるかもしれません。反省反省。

お勧めの言い方➡おっ、どうしたんだ?あれ、正しく伝わらなかったかな?

【4】何回説明すればいいの?

同じ間違いを繰り返してしまう部下に言いがちな言葉です。これも「お前は〇鹿なの」と言っているのと同じであり、相手に与えるダメージは強いワードです。

お勧めの言い方➡また、間違っているよ。わからないのはどこかな?

【5】どうすんの?

ミスや未達成の事柄に対し、対応を求める場合によく使うワードです。追い詰める要素が大きく、改善よりも精神的に追い込む要素が強くなります。

お勧めの言い方➡どうやって対応する?どうやって取り返そうか?

一見疑問文だけれど、相手を攻撃してしまう要素のあるワードを見てきました。

お気づきの方がいらっしゃるかもしれませんが、NG疑問文の方は「お前は」という主語が隠れているのに対し、お勧めワードの方は、「こと」や「行動」にスポットが当たっています。

上司が部下と話すのは本来「成長」を促し、「成果」に結び付けてもらう為です。
話す前に「目的は何か?」を考え、一時の「怒りの感情」をぶつけるだけにならないように注意しましょう。

仮に怒ったところで一時的に部下の行動が変わったとしても「怖いから」と言う理由で動いただけで成長には決して繋がらないからです。

今まで私が多くの管理職の方と接してきてわかった事は、部下が自分の思ったように動かない,期待通り成長しない理由の多くは「部下」にあるのではなく、上司の「あり方」「話し方」「聴き方」「接し方」にあるという事です。

良かったら、自分が使いがちなNG疑問文を洗い出し、「部下の行動を変える」「成長を促す」言い方に変えてみましょう。

もしかしたら、最初は、ぎこちなくなってしまうかもしれませんが「コミュニケーション」は筋肉運動と同じで繰り返し使う事で上手くなります。

言い方を変えるだけで部下の心理が「怒られたくない」「否定されたくない」から「認められたい」「評価されたい」に変ったら、こんな良い話はないと思いませんか?

心理的安全性を創ろうとしてはいけない

「心理的安全性」はビジネスシーンだけでなく、学校や部活、サークル活動など様々な場面において注目されるようになってきました。

その反面、じゃあ、どうしたら実現できるのか?については曖昧な認識のままではないかと思います。

なので、今日は心理的安全性について考えてみたいと思います。


心理的安全性に関しては、様々なHOW TO本があり、それに倣って取り組みをされた企業様も多いと思います。

ただし、結論から言うとコミュニケーションの自由度を高める事で心理的安全性を向上させようとしてもうまくいきません。

なぜなら、心理的安全性は創るものではなく、「生まれる」ものであり、「コミュニケーション」の改善だけで実現できるものではないからです。

その証拠に「心理的安全性」が脚光を浴びるきっかけになった「Google」の発表も「パフォーマンスの高いチーム」の共通項として心理的安全性を挙げただけなので、「心理的安全性」は「必要条件」であって「必要十分条件」ではないと言っているわけです。

したがって、この事からもわかるように取り組むべき事は「心理的安全性」を創る事を目的した活動ではなく、「パフォーマンスの高いチームを創る」事を目的としたアプローチです。

では、「パフォーマンスの高い」チームはどうやって創ればよいのでしょう?

Googleの調査でもわかるように一口で「パフォーマンスの高いチームはこうだ!!」というような正解はないと思いますし、様々なカラーがあってしかるべきだと思いますが、

参考までに、今まで弊社でクライアントの組織改善に関わらせていただいた中でわかってきたパフォーマンスの高いチームが持っている要素をピックアップしてみました。

□チーム内に「心が躍る」共通の理想像、目的や目標がある
□会議に目的とゴールがあり、全員が発言する機会がある
□議論の場では意見の違いを大切にしている
□メンバーは、自分の主張が通らなくても、決定した事には気持ちよく参画している
□一人一人に主体性と成長意欲がある
□一人一人が持ち味を発揮し、役割が明確である
□リーダーがサーバント型リーダーシップ(メンバーの意思、意欲を尊重し、能力やパフォーマンスを引き上げる)にベースを置きながらも状況によって対応を変える柔軟なスタイルである
□心理的な役割分担ができている(しっかりもの、ムードメイカー、モチベーターなど)
□お互いの感情に関心を持ち、大切に扱っている
□ミーティングで対話をする機会が多い
□メンバー同士がお互いに関心を持ち、プライベートも含めて良く知っている
□懇親の機会が多い(飲み会、プライベートな企画参加が多い)
□メンバー同士、お互いの取り組みや努力が刺激となっている
□チームの為、仲間の為に協力、助け合いが出来ている
□抽象的なやり取りではなく、数値で対話ができている

チームカラーに差はあれど、経験上70%チェックがつけば、パフォーマンスの高いチームと言えるのではないかと思います。

あとは、足りないところを優先順位をつけて取り組みを行なってゆけば、さらに強いチームが創れます。

ご参考にしていただけたら、幸いです。

具体的にどうしたら?という事をお知りになりたい場合はお気軽にご相談ください。

プロコーチが勧める「コーチング研修」の選び方

「答えのない時代」と言われるようになって、組織リーダーに求められるリーダーシップのスタイルも従来のトップダウン型から「部下の潜在能力を引き出す」コーチ型にシフトしてきています。そんな中、教育研修においても「コーチング研修」はもはや必須になっています。
現在、「コーチング研修」は研修会社をはじめ様々なで提供されていますが、何を基準に選んだら良いのかは「迷う」ところではないでしょうか?
今回は「コーチング研修」選びのポイントについて考えてみたいと思います。

「目的」と「期待するGOAL」に合った研修内容かどうか、「研修後のアウトプット」としては何を期待するのか

まずは、どのような目的でコーチング研修を受けさせたいのかを明確にし、その目的に合った内容の研修かどうかを確認することが重要です。そして、研修が終わった後、参加者にどうなって欲しいのか?という「GOAL設定」と、GOALに繋がる「アウトプット」を設計しておく必要があります。
特に学びっぱなしではなく「アウトプット」の仕掛けを用意する事で、学んだ知識を「定着」させる効果があります。

下に代表的な「目的」「GOAL」「アウトプット」を挙げてみました。

①コーチング研修の初級編

目的

まずはリーダー達にコーチングの基礎的な知識を学んで欲しい。

GOAL

コーチングの目的や効果、どんな要素があり、構造になっているのかを他者に説明できる。

アウトプット

全体ミーティングで60分使ってメンバーにレクチャーし、フィードバックをもらう。

②コーチング研修の中級編

目的

対象者にコーチングのコミュニケーションを身に付けてもらい、少しでも部下育成に活用させたい。

GOAL

職場で1on1が開始できるようになる。

アウトプット

アクションプランで具体的な計画を作り、実施する。

③コーチング研修の上級編

目的

研修参加者であるリーダーに、部下の能力を引き出すリーダーになってもらいたい。

GOAL

コーチングを習得し、コーチングを用いた関わり方ができるようになる。

アウトプット

  1. コーチングの要素である「アクティブリスニング」「承認」「質問」等のスキルを計画的に実施できるようなアクションプランを作る
  2. アクションプランに対する振り返りを「コーチ」と一ヶ月に一回行う
  3. 半年後、部下達や上司からのリーダーに対する評価が好転する

④コーチング研修の最上級編

目的

社内コーチを育成し、風土改革を起こしてゆきたい。

GOAL

  1. 一年後の組織診断の結果が大きく好転している
  2. 数値指標が好転している(売り上げ、残業、離職率等)
  3. 外部(取引先)からの評価が変わっている
  4. 半年後、ICF(国際コーチング連盟)の資格取得者が○名出た。

アウトプット

  1. 受講者が社内でコーチングを開始している
  2. ICF(国際コーチング連盟)の資格取得に向かって、各自が行動を計画している
  3. 参加者同士が自発的に「リフレクション」の機会を計画している

①初級編から④最上級編に向かうほど「期待値」は高く、内容も手厚くなっています。

会社として「どこ」を目指すのか?を考えてみてください。
まずは①から入り、順序だてて④に向かって計画してゆくのも良いと思います。

講師の実績、経験の有無

講師の実績や経験を確認し、信頼性の高い講師による研修を選ぶことが大切です。
さらにもう一つ重要な要素があるとしたら、その講師に「教育に対する思い」があるかどうかです。
なぜ、講師をやっているのか?はその人なりの理由があると思いますが、「思い」の有無は、研修参加者への関わり方やメッセージの伝わり方にも違いを生みます。
研修を決める際に「講師候補の人」と面談する機会があれば、「なぜ、この仕事をしているのか?」という質問をしてみてください。
どこかで聞いた事のある教科書のような回答ではなく、その人なりの「言葉」で話せる人であれば、「思いのある人」と考えても良いでしょう。
それも「目的」によって選び分けていただければと思います。
例えば、目的のところで書かせていただいた①「知識を教える」というレベルであれば、実務でコーチングをやっていない「講師」や「コンサルタント」でも十分かなと思いますが、「知識がある」のと「できる」には大きなギャップがあるので、目的の②以降のように、参加者に対し変容、つまり「できる」ようになってもらいたいと考えるのであれば、経験値の高い「プロコーチ」である方が望ましいと思います。
目安としては、ICF(国際コーチング連盟)のPCC(プロフェッショナル認定コーチ)以上がお勧めです。
ICFは一般の方にはあまり知られていませんが、国際的に認知されているコーチング専門機関であり、資格取得には①プロコーチとしてのコーチング実施時間(PCCは500時間以上)と、実際に「コーチングを実施した音声」二本、さらに知識テストの合格が必要です。
つまり、経験と知識の双方が伴っていないと合格できない資格であると言えます。

また、組織で働いた経験があるかどうか?マネジメントの経験があるかどうかも重要なポイントです。
一口に「コーチ」と言っても、「得意分野」が違います。候補に挙がった人が「組織向け」のコーチングに適した「コーチ」なのかどうかという視点も持って選んでください。

最後は候補に挙がっている「コーチ」の「プレゼンス」(存在感)「教え方のスタイル」や「考え方」「パーソナリティ」を考慮した上で「自社に合った」コーチ選定をすればよいと思います。

研修の形式

これも「研修の目的」によって異なります。例えば、知識を伝えるような研修であれば「教室形式」や「オンライン」授業でも良いと思いますが、意識変容、行動変容に導く為の研修であるとするならば、参加者同士の対話やワークなどで「自分の頭で考える」「自分の言葉で話す」「相手の話を聴く」「自分以外の視点に触れる機会がある」など参加者が「気づく」、参加者から「引き出す」仕掛けが多い設計が望ましいでしょう。
プログラムの中で「集合」「一対一」「グループワーク」などが設計されている事、そして「意図」を確認しておく必要もあります。
良い講座は「なぜ、そのスタイルをとるのか?」という質問にも説得力のある理由があるはずです。

研修のスケジュールや場所

目的によって、「コンテンツ」の「長さ」や「会場」「実施手段」は変わります。やはり、これも目的をフィックスした上で考える必要があります。さらに参加者の事情、繁忙期や異動がある時なども考慮してスケジューリングをしましょう。

研修予算

予算の大枠は最初に「潰しておく」必要があります。よくあるのが「目的」と「予算」が合わないケースです。決裁者が内容に対しては賛成していたのに、見積もりが出た途端反対されるというパターンはよく起こります。二度手間、三度手間とならないように「予算ありき」であることも念頭に置いて「目的別」に「期間」「価格」で3パターンは考えておいた方が良さそうです。
その上で「落しどころ」を決めましょう。

株式会社プレジャーポケットでは、「目的」から実施に至るまで「営業マン」ではなく、実際に講義を担当する「経験豊富なプロコーチ」がご相談に乗らせていただきます。もちろん、「相談は無料」です。お気軽にお問い合わせください。

受身組織を改革する方法<1>

先日ある組織コンサルの社長とお話しする機会がありました。

その社長は素晴らしい方で、生まれながらに障害を持ったお子さんのために経営者になった方です。

経営者の方が時間もお金も自由になると考えたそうです。

凄いと思ったのは、その方がコンサルの対象にしているのは「自分が変わらなければならないと感じていらっしゃる社長」さんだけ。

そう言う方しかクライアントにしないという方針だそうです。

そうやって、自分のストライクゾーンを決めて、経営をしているところは純粋に凄いと思います。

なぜなら、決めるという事は「捨てる」という事とセットなので、勇気と覚悟がいるからです。

確かに自分から変わろうと考えている方がトップであったら、会社を改善するのはそう難しい事ではないかもしれないなと思いますし、そう言う社長さんが増えて行って欲しいと心から願っています。

ただ、その社長と話をしているうちにある事を思い出しました。

それはコーチングを学び始めた頃に先輩達から言われた事です。

「コーチングは万能ではない。コーチャブルな人じゃない人にコーチングしようとしてはいけないよ。効果ないから」という事です。

その時は、何の疑問も持たなかったのですが、組織育成やリーダー育成などで企業と関わってゆくうちにだんだん疑問を持つようになりました。

コーチャブルな人というのは、目的、目標を持って自ら行動する意思のある方を言いますが、「そんな人どれだけいるのよ?」と思ったわけです。

だったら、言われた事、やらなければならない事を、忠実に、真面目にやる事が何より大切であると思っている方が圧倒的に多く存在するであろう日本という国で、コーチングは役に立たないのではないか?そんなふうに思った事もあります。

でも、同時に浮かんだのが、日本人に合う形のコーチングがあるのではないか?という思いです。

日本人は、古くは大陸から、近代は欧米から伝わってきたものを日本人に合った形にカスタマイズして発展してきました。

だから「日本人に、日本という国に合ったコーチングも創れるはずだ」と思い、その時から答え探しを続けてきました。

そして、なんとか朧げながら、その答えが見えてきているので、それを何回かに分けて、お話ししてゆきたいと思います。

題して「受身組織を改革するコーチング」です。

通常のコーチングと何が違うの?と思われるかもしれませんが、本当の意味でコーチングが機能するようにする為には、主体性を育てる前段階が必要だと思っています。

先ほどの表現を使うとすると「アンコーチャブル」な人を「コーチャブル」に進化させてゆくという事です。

もっと端的に言えば、受け身の人を、閉じ籠っている「殻」から引き摺り出し、自分の意思で進むようにする為のアプローチです。

第一回目の今日は「誰にも意見はある」です。

どんなに受け身の人であっても、与えられた業務の中で「これって、無駄が多いな」「なんでこういうやり方なのだろう?」と疑問に思う事や、何か改善のアイデアや気づきを得る事があります。

ただ、長年の習慣から、気づきや意見を必要のない事として、心の奥底に押し込めてしまうのです。

大した事じゃないし、言ったところで自分の意見なんか取り入れて貰えるはずがない、場合によっては馬鹿にされるかもしれないと決めつけて、自我を捨てているだけです。

もし「そんなはずはない。あいつに意見なんか…」と思ったら、聞いてみてください。

「君にやってもらっている業務なんだけど、より皆から喜ばれるようにするにはどうしたら良いだろう?小さな事でも良いから、二つ考えてみて!」と。

この質問には工夫が三つあります。

一つは「皆から喜ばれるようにするには」です。

人にはいろんなタイプがいて、自分でモチベーションをコントロールできる人もいれば、他人に感謝される事がモチベーションになる人もいます。

基本的に受け身の人は後者が多く、感謝される事を最大のモチベーションにしている方も多いのです。

したがって「皆から喜ばれるように」という目的は、受け身の相手に「やってみよう」という気を起こさせるキーワードなのです。

二つ目は「小さな事でも良いから」です。

上から意見を出せと言われると「ちゃんとしたものを出さなきゃ」と思い、思考や行動にブレーキがかかってしまいます。

だから「小さな事でも良いから」の一言があるとハードルが下がって、考えやすくなるのです。

三つ目は「二つ考えて」という言葉です。

「何か考えてみて」「なんかない?」という指示を出す事は日常でよくありがちではないかと思いますが、言われた方としては、指示が抽象的で働きかけとしては弱く、始動しにくいものです。

だから「二つ」という言葉をセットにして依頼する事で、指示の具体度が高まり、具体的に動きやすくなります。

ちょっとした言葉の違いで人の心は動くもの。

試していただけると嬉しいです。

それから、もう一つ大切な事をお伝えします。

結果として出てきた答えが、あなたからしたら「そんなのは試したよ」とか「そんな事か?」と思うようなレベルのものかもしれません。

でも、その人なりに考え、答えを出したという事が大きいのです。

この一歩を次に繋げるためにも「ありがとう」の言葉で応えてあげて欲しいです。

さらにその後、その意見をどう扱ったのかについても必ず伝えてください。

仮に不採用の場合でも否定する事なく、次へのヒントを出して、さらに考えるように促してください。

人は自分が期待されていると感じたら、必ず期待に応えたいと思い、動くものです。

私の経験上、低評価だった人が、上司の関わり方が変わった事で変容した例は数多くあります。

受け身を変えるには期待して働きかける事から!

放置するのは、その人を軽んじているというメッセージを送っているのと同じである事を忘れないでいただきたいです。

チームに「心理的安全性」を築いたダルビッシュ有

WBC日本代表も順調に勝利を重ね、いよいよ準々決勝でイタリアと対戦します。

ここまでチームは危なげなく、勝利を挙げてきましたが、今の段階でMVPを一人挙げるとしたら、誰にしますか?

大谷翔平選手?ラーズ・ヌートバー選手?
私は断然「ダルビッシュ有選手」を押します。

なぜなら、「ダルビッシュ選手」はチームメイトが本来の実力を発揮する「土壌」を意識的に作り上げ、チームとして相乗効果を発揮するレベルに引き上げたからです。

その土壌とは何かというと「心理的安全性」です。

心理的安全性はグーグルが4年以上の歳月をかけて「パフォーマンスの高いチーム」の特長を調べ、たどり着いた結論です。

心理的安全性は自分を飾ったり、偽ったりする必要がなく、素の自分を出せる心理状態を言い、チームに参加している一人一人がこのように感じられるチームはパフォーマンスが高いという事です。

ダルビッシュ選手の取った行動は、報道からでしかわかりませんが、そこから、漏れ伝わってくる情報を見ていると彼がいかにチームの中に心理的安全性を創ろうとし、そこにエネルギーを割いていたかがわかります。

例えば、いち早くキャンプの段階からチームに参加したのは、「メジャー組」と日本のチームに所属する選手の垣根を早くとる為でした。

また、「宇田川選手」と言うオリックスバファローズに所属する若い投手が代表チームの中で萎縮している様子を察知すると「宇田川会」と言う彼を主役にした食事会を開き、チームの中に溶け込ませる事に成功しました。

その他にも自分の方から、選手たちに声をかけて垣根を取って行ったのです。

さらに、従来の代表選手たちが持っていた「国を背負うような」重圧から、選手たちを解放するために思うような結果が出ていない選手たちに向かって「野球なんで気にしても仕方ない。人生の方が大事ですから。野球くらいで落ち込む必要ない」と言うコメントを発し、野球を純粋に楽しんで欲しいというメッセージを伝えています。

チームにおける自分の役割を良く理解した上で自分がどう関わるべきかを考えているのがよくわかります。

これからのリーダーに求められるもの

ダルビッシュ選手がとっている行動や彼が発する言動はまさしく「これからのリーダーに期待されている事」です。

チームに心理的安全性を創り、メンバーが持っている力を発揮しやすいような働きかけをしてゆく。

責任でがんじがらめに縛り、プレッシャーや恐怖心を煽って、部下を動かそうとするのではなく、
いかにリラックスさせて、部下の持っている能力を引き出すか?

現代が「答えのないと言われる時代」だからこそ、最も大切な事なのではないでしょうか?

「対話」から始める

では、「心理的安全性」を築く為に何から始めるか?という事ですが、これもダルビッシュ選手が行ったように一人一人、部下と対話を始めてゆく事だと思います。

そして対話の中で最も大切なのは「話す」事より「聴く」事です。

部下が不安に思っている事、悩んでいる事は何か?何に詰まっているのか?どんな事を考えているのか?を関心を持って、知ろうとする事が最も大切です。

で、この場合、注意すべき事は部下が悩んでいたとしても上司が自分の考えで「納得させよう」「説得しよう」としない事。

部下が悩みを持っていたり、何か「行き詰っている」のがわかるとついついアドバイスをしたくなるものですが、ここは「グッ」とこらえてできるだけ、自己解決できるように「聴き役」に徹してください。

アドバイスが欲しければ、部下から「どうしたら良いでしょうか?」と言ってきます。

大切なのは、「聴きたい時に聴ける」、「言いたい時に意見が言える」環境を創る事。

まずは、そこを念頭に置いて、対話を始めていただければと思います。

3ヶ月も続ければ、部下やチームの変化を感じ取れるようになると思います。

関係の質がなぜ重要なのか?

組織改善モデルとは

関係の質 感情の質 問題の質 思考の質 行動の質 成果の質 風土の質 コミュニケーションの質 心理的安全性 中長期プログラムで刺激
組織の成功循環モデル(マサチューセッツ工科大学 ダニエル・キム教授 提唱)引用

「関係の質」の重要性はダニエル・キムさんが提唱した成功循環モデルで説明が出来ますが、プレジャーポケットでは、「関係の質」「思考の質」「行動の質」「成果の質」の他に「感情の質」「問題の質」「風土の質」を加えた7つの要素で考え、「組織改善モデル」と呼んでいます。

「関係の質」とはチームに所属しているメンバーがどういう関係性を築いているか?という事ですが、強いチームを創るにはまずこの「関係の質」を高める事が重要になります。
なぜなら、「関係の質」が高いと心理的安全性の高いメンバー個々がそれぞれ個性を発揮しながら、同じ目的に向かう状況を作ることができるからです。
仮に「考え方の違い」があったとしてもそれを「個性」として認め合えれば、感情的な対立に繋がる事はありません。
なぜ、ここであえて「感情の質」を加えたのか?と言うと私達人間は、「思考も行動も感情の影響を強く受ける」からです。
これは、脳の進化プロセスに理由があると考えられていて、脳が「本能」「感情」「思考」の順番で発達してきた事に起因していると言われています。
簡単に言うと「好感を持っている」「認めている」人の言う事は自分の考えと違っていても「そういう考えもあるな」と認められるけれど「嫌いな」人「尊敬できない」人「認めていない」人の言う事は「間違っている」「何か上げ足を取ってやろう」と否定的に捉えてしまいがちという事です。
大きな組織でありがちな「派閥」のようなものを考えていただけるとわかりやすいと思います。
感情の質が低いと組織で起こる「問題の質」についても「厄介な事」「蓋をしたい事」と言う認識になり、考える事も応急処置的になり、本質的な問題に目を向けようとはしないでしょう。
したがって、問題の質が高いという事は「成長のチャンス」と捉えられ、本質的な解決に思考が向いてゆきます。話し合いの結果出てくる「考え」も建設的になり、「出来ない理由」ばかり探したり、「出来るだけ負担が無いようにしようという発想」になる事もなく、良いアイデアや発想に繋がるわけです。
結果、「行動の質」も上がり、そこから生まれる「成果」は偶発的で一過性のものではなく、
積み上げて行ける持続性のある「成果」に繋がってゆきます。
そしてそれがさらに、「関係の質」を高める要因になり、善循環が続いてゆく事で「風土の質」が向上するわけです。

プレジャーポケットでは、チームの「関係の質」を高める取り組みをご用意しております。ご興味があればお気軽にお問い合わせください。

視考感体積とは?

人は年齢と経験を重ねてゆく中で、ものの考え方や捉え方がだんだん固定化してゆきます。
頭が固くなるという言い方に象徴されるように、柔軟性が失われてゆき、目の前のことににしか目が行かなくなり、視界も狭くなります。
また、自己中心的な思考と自己防衛本能による「守りの感情」が定着してゆきます。

視界が狭くなると同じことを繰り返す事(ルーティン)に慣れてしまい、受動的になり、変化に対し抵抗するようになります。

したがって、人の意識が成長する上で、モノの見方、捉え方、感情を感知する能力を柔軟に拡大してゆく必要があります。
プレジャーポケットでは、これを視考感体積と呼び、「視野×視座×感情」という式で表します。

弊社の教育プログラムには参加者の「視考感体積」を広げるアプローチが設計されています。

アンガーマネジメントの前にやるべき事

最近また、ハラスメントに関するニュースをよく眼にする機会があります。
それを象徴するようにアンガーマネジメントに関する研修も
相変わらずニーズが高いプログラムとなっています。

一昔前は、当たり前であった部下への接し方が、今ではすぐハラスメントということになる可能性があり、企業側も応急処置的に対策を打っているというところでしょうか。

研修を実施する事自体は人に対する関わり方や接し方に意識が向くことになり、基本的には良い事だと思います。

ただし、私はその前に解決しておかなければならない事があると思っています。
それは、何故「怒りを覚えるのか?」ということについて、自分なりの答えを知る事、つまり怒りを発動する「メカニズム」を理解すると言うことです。

例えば、
「普通はここまでするのが当たり前でしょ!」
「若手から挨拶するのか当然だろ!」
「なんで、もっと早く言わないの?」
など、日常のやり取りの中で「怒り」を感じる場面は頻繁に登場するわけですが、

これは、相手が「自分が期待する反応」をしなかった事によって起こります。

そして、「自分が期待する反応」は自分にとって「これが普通でしょ」「当たり前でしょ」という
ある意味一人一人が持っている固定観念がベースになっています。

したがって、まずは自分が認識している「普通」「当たり前」はどんな事なのか?を自分自身が理解しないといけないわけです。

でないと、対処法的に研修をやったとしても根本的な解決にはならず、一過性の効果しか期待できないからです。

実はこの件で最近、ある企業の管理職に対し、コーチングを行いました。

まず、その方が抱えている固定観念である「普通」「当たり前」だと思っている事を書き出していただいたのですが、固定観念と言ってもひとつひとつ、見てみるとおかしなことは一切なく、実は正論そのものであり、異論を挟む余地はありませんでした。

ただし、なぜ他人は自分が当然と思っている反応をしないのか?
なぜ、自分とは違う行動をとるのか?ということについては、「知らないから」「理解できていないから」という認識しかありませんでした。

だから、強く言って知らしめなければと思ってしまうわけです。

違いを認めた上でどう接するか?

この知らない、理解できていないという考えは、自分の考え方や捉え方が絶対的なスタンダードであり、他人にとっても当然「当たり前でしょ」という認識に立った考え方です。

しかし、私たち各々が持っている「当たり前」は、自分の人生を通じて出来た「当たり前」であり、一人一人が違う人生を歩んでいる以上、少なからず「違い」が生じます。

例えば、仕事に対する姿勢について、残業する事が当たり前だった時代を経験した人と、ワークライフバランスなど個人の生活を大切にする風潮が当たり前の中で会社に入ってきた人では、当然、仕事に対する考え方は違うわけです。

その背景には身を粉にして言われたことを忠実にやれば、定年以降も含めてある程度人生を保証されているように感じられた時代と、会社が社員の人生を保証できなくなり、会社と社員の関係性が変わってきたという背景の違いがあるとも言えます。

なので、部下が自分が期待する反応をしない場合については、まずは「当たり前」が違っているのかもしれないという視点を持つ事と、その違いはどこから生まれているのか?を洞察してみる事も必要です。

感情面からの洞察も必要

あともう一つ考えるべき事は、「感情」です。

なぜ、感情について考慮すべきなのかと言うと、私たちが「感情優位」な動物であるからです。

なぜ、感情が「思考」よりも強く、人の行動に影響を及ぼすという事に対しては「脳」の進化において「思考」を司る機能が出来たのが「感情」を司る機能が出来てから、2億年も後だったからであると考えられている事は以前お伝えした通りです。

したがって、相手が自分の期待通りの反応をしなかった時には、相手の「感情」についても考えてみる必要もあります。

例えば、若手が自分の方から挨拶してこなかったとします。

この場合、「けしからん!!」と思うかもしれませんが、やらなかったのではなく、出来なかった可能性も考えた方が良いという事です。

「他の事を考えていて、視界に入らなかったのかも?」
「仕事で何かあったのかも?」
「何か悩みがあるのかも?」
「何らかの理由で会社に来たくないのかも?」

相手の感情という視点で考えてみると色んな可能性が出てきます。

そうするともしかしたら、自分から挨拶をすべきである事はわかっているのかもしれないけれど出来なかった可能性がある事が推測できるようになります。

相手に自分の期待を押し付けない

以上、「違いを認める」「相手の感情を考える」という2つの可能性から、相手が期待通りの反応をしない場合について考えてみました。

それらを踏まえた上で「私達ができる」事は、自分の期待を押し付けない事ではないかと思います。

そして、「当たり前の違い」について話す場面があれば、相手の考え方を聞いた上で「否定」せず、「なぜ、そうして欲しいのか?」を相手のメリットに紐付けて話し合う事ではないでしょうか?

例えば、

部下「なんで、残業しなくちゃならないんですか?」

自分「残業をしたくないのはどうしてなの?」

部下「プライベートを大事にしたいんです。仕事をするために生きているわけではないんで。」

上司「そうか。それはそうだよね。」「私も君に残業をして欲しいわけではないんだよ。」「仕事って納期があるでしょ?だから、それに間に合うように目標を立てる必要があるよね。」「目標は納期をゴールに例えると今どこにいるかがわかる目印なんだ」「君が今日到達しているべき目標に到達していれば良いんだけど、どうだろう?」「今のペースで間に合うかな?」

新人「そう言われると、どうですかね?」「でも、まだ僕新人なんで、そこまで求められるのはおかしいと思います。」

上司「そうか。新人だから、例え仕事が終わってなくても残ってまでやる必要はないと思っているんだね」「じゃあ、例えば君が先輩になったとして新人と2人で組んで仕事をすることになったとしよう。」「その彼が君と同じような考えで先に帰ってしまったら、君はどう思う?」「目標に間に合わせるために彼が出来なかった分を君が引き受けなければいけないんだよ」

部下「そうか、自分がやらなければいけなかった事を他の人がカバーしなくてはいけなくなるんですね?」

上司「そうだね。私たちは組織で働いている以上、協力し合って、組織の目標を達成するために動く必要があるんだ。」「私だって、本来は残業する事は良い事ではないと思っているけれど、時には必要な場合もある事はわかってくれたかな?」

部下「はい。」

上司「だから、残業しなくても良い状態になるように一緒に頑張ろうよ」

部下「わかりました。」

実際はこのようにスムーズにはいかないかもしれません。
ただ、「新人」だから、相手が「未熟」だからという認識で否定したり、説得しようとするのではなく、相手がなぜそのように考えるのか?を考えながら、辛抱強く接してゆく必要があると思います。

慣れるまでは苦しいかもしれませんが、相手の視点に立って考えることができるようになれば、仮に、一瞬怒りを覚えたとしても表出せずにクールダウンする事ができるようになります。

自分の持っている「普通」や「当たり前」は案外わかっていないものです。

仮にアンガーマネジメントの研修をするのであれば、自分の「普通」「当たり前」を内省する事もセットでやっていただけるとより効果的です。

今日の内容が上司と若手のギャップを埋める一助になれば幸いです。

「リーダー育成」と「組織変革」を同時に行うプログラム

弊社で展開している「プレイングマネージャー育成プログラム」は、おかげさまで導入いただいている企業様から大変好評をいただいております。

理由は「教育」の目的を実現できるプログラムだからです。

教育研修は本来、対象者が受講する事で「意識変容」が起き、職場で「行動変容」が起きる事、つまり、組織に何かしらの「良い変化」をもたらすことを目的としております。

しかし、実際は「研修」を受けてもなかなか行動変容までたどり着かない事が多いのではないでしょうか?

それは、新たな行動を起こす動機付け、チームにおける価値のある取り組み、そして行動の継続を促進するための「設計」がされていない事が大きな原因です。

どんなに研修が素晴らしくても、研修を一回二回受けたくらいでは、なかなか人は変容しません。

それは、私自身も数多くの「研修」を提供してきた事で嫌と言うほど経験してきたのでよくわかります。

対象者が変容しないのは「知識やスキル」が足りない事もあるかもしれませんが、それよりも「変わる理由」つまり「意思」がない事、また、変化に価値を感じる事、行動を継続できない事にあります。

したがって、これらの点を解決しない限り、提供側としては、一応「やっている」という満足は得られるかもしれませんが、効果については、「参加者の責任だよね」ところで落ち着いてしまうのではないでしょうか?

なぜ「プレイングマネージャー育成プログラム」で変容が起きるのか?

1. モチベーションを高める事からスタートする

どんなに素晴らしい研修でも、受ける側が学びを活かす「モチベーション」がなければ、全く役に立たない無駄な投資になります。

そして、そのモチベーションはどこから生まれるのかと言うと、弊社では参加者が自分の現状を客観視して、未来を「希望」と「絶望」の両面から考察する事によって生まれると考えています。

簡単に言うと、将来を考えると「現状維持ではまずい事になるな」(絶望)、むしろ「変わる事で定年後も含めて良い人生にできるな」(希望)と考えられるようになる事です。

これによって、「学び」を自分事として捉える事ができるようになります。

私たちは何もなければ、目の前の事に追われ、あまり、将来の事をじっくり考える機会がありません。

でも、機会を作って改めて将来を考える事で、今の自分を俯瞰して捉えるこちができるようになります。

希望と絶望、天国と地獄とも言えますが、上手くいったバラ色の未来と避けたい最悪の未来を考える事は、価値観を見直す機会にもなり、非常に効果的です。

2. 視点を変える仲間達との対話

研修の中でグループセッションを多く取り入れています。

これは同じ立場の仲間達と「自分の考え」や「感じたこと」をディスカッションすることで、自分とは違う視点を手に入れる事に意味があります。

特に同じような立場の人間が自分とは違う視点を持っている事に気づくと、自己内省が始まり、行動変容に繋がりやすくなります。

同じことを言われたとしても、上司から言われるのと同僚が言うのでは「受け取り方」にも違いが出るのです。

3. チームにおける「関係の質」を高める

「質の高いコミュニケーション」が設計されている。

さらに、弊社のプレイングマネージャー育成プログラムは、集合研修の他、リーダーがチーム内で変革を起こす対話が設計されています。

これは「業務のやり取り」ではなく、「理想のチームとはどんなチームか?」「現状とどのような違いがあるのか?」「チームをどうしたいのか?」「チームにどうかかわってゆきたいのか?」「リーダーに望むことはどんな事か?」等を包み隠さず、本音で話し合う事です。

多くのチームでは、日常業務の打ち合わせ等は頻繁に行われていると思いますが、「自分達」が「何処に向かっているのか?」「それはなぜか?」というような、チーム運営上、本来は重要である対話がなされていないのが実情ではないかと思います。

メンバーが何を考えていて、どんな願望があり、悩みを持っているのか?を共有しあう事はお互いをより深く理解し合い、より強いつながりを創る上では欠かせない事です。

また、チームメンバーがどんな関わり方をしているのか?を表す「関係の質」は、長期的な成果に影響を及ぼす事や風土改革に欠かせない事は組織学の大家である「ダニエル・キム」氏によっても提唱されておりますし、グーグルの実験でも立証されています。

4. リーダーの行動変容をサポートするプロコーチによるコーチング

モチベーションが上がり、チームにおける改善活動を実りあるものにするためには、リーダーを孤独にせず、チャレンジを継続させる為の応援が必要です。

行動を変え、新たな良い習慣を創るには「継続」しながら、PDCAを回してゆく事が重要です。

しかし、一人では継続が難しいのです。

それは、ダイエットやジョギングを始めても中々長続きしないのと同じ理由で、その人に問題があるわけではなく、私たち人間が共通に持っている本能に原因があります。

個別コーチングでは主に本人が「自覚できない成果」に重点を置き、自発的な改善活動を促進できるようにサポートしていきます。

5. 経験学習を加速する「内省」…グループコーチング

このプログラムでは、リーダー同士が「内省しあう」メニューを後半に用意しております。

自分が部下に関わる中で「感情を乱された」出来事について話し、同じリーダー仲間からのフィードバックや質問のシャワーを受ける事で自身を内省し、新たな行動に繋げてゆく事を目的としています。

これは有名なヘンリーミンツバーグというマネジメント学の研究者が発案したものからインスパイアーされて作ったものです。

マネジメントの学びはMBAではなく、現場の経験から学ぶことの方が有効であるという信念のもと作られました。

主観で物事を捉える私たち人間は「自分の見方、考え方」が「普通」であり、他者も同じであると考えがちです。

しかし、当事者でなくなると「冷静」に「客観的」に自分の心を振り返る事が出来ます。

自分と違う見方を手に入れる、俯瞰して捉えられる能力を磨く事は、リーダーの成長にとても有効に機能します。

このように弊社のプログラムは参加者が参加し続ける事で、無理なく「変容」してゆくように設計されています。

「現状」は「今までの行動」を積み重ねた結果が表れているものです。

したがって、現状を変え、新しい状況を創るには「行動」を変えるしかありませんし、行動を続け、習慣にする必要があります。

弊社は有名な企業ではありませんので、依頼するには勇気が必要かもしれません。

しかし、参加者の成長に真剣に向き合う覚悟は誰よりも持っているつもりです。

ご興味をお持ちいただけたら、詳細をご紹介する機会を頂けると嬉しいです。