オンラインで実施する企業教育の形

”WAking”60 職場で内省を促し、人を飛躍的に成長察せるプログラム

現在、弊社ではZOOMやWEBEXなどのオンラインサービスを使って、研修や人材教育を提供している。

コロナ禍によって、当初は研修の代替スタイル的な要素が強かったので、正直言うと本当の意味で代替品にはなり得ないものであった。

また、従来からあったオンライン教育は決まったプログラムに関する動画を再生して、参加者が観るというスタイルが多かったが、これはこれで有効とは言えず(弊社に限ったことかもしれないが)、リアルで実施する教育の代替品にはなり得ていなかったと思う。

ただ、現在は様々な思考錯誤の結果、リアル教育の代替品ではなく、オンラインの特性を生かした研修とプログラムが完成しつつある。

特に評判が良いのは、いくつかの企業に提供している”WA”kingという内省プログラムである。

これは、有名なヘンリー・ミンツバーグ博士が提唱している「マネハプ」からインスパイアされて作ったプログラムで、1週間に起こった出来事、特に「怒り」「悲しみ」「恐れ」「喜び」など「感情を揺さぶられた」対人関係において起こった出来事をテーマにして、5人一組で対話をするプログラムである。

これを60分かけて毎週行い、参加者は自分が持っている「普通」「基準」と向き合うのだ。

私たちは全員が全員、自分なりの「普通」を持っており、これは一人一人違っている。

しかし、この「違い」を受入れる事が出来ないが為に対人関係において「毒」を生産し、「関係性」を壊し、様々な障害を引き起こす。

この「普通」は、自分では自覚が出来ない。

仮に自覚が出来たとしても長年つきあってきた価値観に根付くものなので、一回や二回の研修を受けたくらいではなかなか変わる事が出来ない。

なので、「習慣化」が必要なのである。

私はこれから企業教育の形が変わってゆくと思っている。

単発の研修に意味がないのかと言うとそうではないかもしれないが、果たして投資効果に見合うものなのかどうか?という事に企業も疑問を持ち始めている。

幸い、”WA”kingは成果を生んでいる。

程度はあれ、参加者たちに「意識変容」「行動変容」「人格変容」が起き始めている。

半年間の長丁場であるが、半年後には彼らがファシリテーターになって、部下や後輩の”WA”kingを展開してゆく。

“WA”kingが企業風土を変える。

そう確信している。