なぜ、主体性が身につかないのか?

「主体性を発揮する事による不利益」がある。

主体性とは「自ら考え、決めて、責任を持って遂行する」性質を言いますが、これを発揮する上で障害になるのが、それにともない発生する「不利益」です。

どういうことかと言うと、例えば、身近な例で言うとダイエットがあります。

私たちは、痩せた方が健康的で、また着られる服も増えたり、見た目も良くなったりと、良いことがたくさんある事がわかっているにも関わらず、途中で挫折してしまう事が多いのは、現状手にしている「好きな時に好きなものを好きなだけ」食べられるという魅力的な「恩恵」があるからです。

だからこそ、「無理して変わらなくても良いんじゃないの?」「今の幸せを手放しても良いの?」という悪魔のささやき(笑)に負けてしまうのです。

このように明らかに自分にとってプラスになる恩恵を手に入れようとする場合にも、現状、既に持っている「恩恵」を手放さなくてはならなくなるので、主体性を発揮し続ける事が難しいのです。

したがって、主体性を発揮し続けるためには、既に持っている恩恵を手放しても、リスクや負担、責任などの「苦痛」があったとしてもその先にある「新たな恩恵」に対し、常に目が行くように仕向けてゆく必要があります。

では、どうやって変換するのか?という事ですが、今まで私が試した中で有効な方法をご紹介したいと思います。

それは、苦痛を乗り越えたら得られるであろう「成果」や「自分に対するご褒美」を具体的に言語化する、さらに「いつも目につくように掲示」する事です。

例えば、何かの資格にチャレンジするとします。

試験勉強に努力と時間を費やす事は「苦痛」に感じるかもしれませんが、これらを乗り越え、「合格」した後に待っている「恩恵」「ご褒美」を具体的にイメージ、描写し、目に見える場所に「掲示」するのです。

そうすると途中で心が折れそうになった時に「掲示物」を見る事で、思いを新たに「気持ちを切り替える」事が出来ます。

ポイントは本当に「テンションが上がるような恩恵」を考える事、ご褒美を設定する事です。

今まで自分が決めた事に関して何をやっても続かないという経験がある方はにはぜひ試していただきたいです。