未来を描く意味とリスクビジョン

自分が新たに何かを得ようとする時、在りたい姿である将来像を描くことはとても重要です。

なぜなら、目的や行き先がないと本当の意味で「頑張れない」からです。

もちろん、将来どうなるかはわからないし、どうなるかわからない事を考えても意味はない。

目の前のことを一所懸命やるだけだ。

という考え方もあると思いますし、それも正しいと思います。

ただ、自分が現在の軌道を修正して、つまり自分を変えて今手元にないものを掴もうとするならば、理想の未来像は自分に力を与えてくれます。

なので、何年か後のGOALを設定し、逆算式で今何をやるかを考える事が大切です・・・・・。

と、ここまではよくある自己啓発のセオリーではないかと思いますが、私はあまりこのやり方は機能しませんでした。

と言うのは、中々理想の未来像が描けなかったからです。

理想の未来像は、描くならばリアルでないと意味がありません。

でも、人生において、なかなかリアルな未来は描きにくい。

そこで、私がとったやり方は、まず「リスクビジョン」を描くという事です。

「リスクビジョン」と言うのは、私が考えた造語なので初めて聞くという方ばかりだと思いますが、現状が続いてゆくという前提で考える「最悪の未来像」を言います。

私が初めてリスクビジョンを活用したのは、サラリーマン時代、最後に在籍した会社での事です。

甘い考えで、誘われるがままに入った会社でしたが、入社後半年で、自分の選択が間違っていたことに気づきました。

ここで辞めたら、単なるバカだと思い、辞める時は、必ず「土産」を持って辞めようと心に誓ったのですが、その時に考えた土産は「自信を持った状態で辞める」という事でした。

具体的に言うと「独立できるだけの成功体験をする」という事です。

そして、この決意をより強固にするために使ったのが「リスクビジョン」です。

この時に私が描いた「最悪の未来」は、「定年までその会社で働いている自分の姿」でした。

それだけは、絶対に避けたい、死ぬのと同じだと思い、必死に働きましたし、屈辱も受け入れながら、歯を食いしばって奮闘した結果、自分の欲しかったものを十分手にすることが出来ました。

よく、自己啓発系の本を読んだり、セミナーに出て、いざ理想の未来像を描こうとしても出来ない理由の一つは、「現状ある程度割り切って考えたら、何とかなっている」からです。

つまり、今は本気で困っていない。

「考えなきゃなぁ」と思っても緊急ではないので、進まない。

これが、ビジョンを描けない、描いても、描いたままで終わってしまう理由なのです。

だから、何か行動を起こすには「緊急性」を感じる必要がある。

だから、最悪の未来をリアルに描き、逆算してそうならないようにするにはどうしたら良いのか?何が必要なのかを考える必要があります。

私は、コーチングでクライアントにこのアプローチを勧めていますが、リスクから考えた方が、動くし、よりリアルに今何がやるべきかが明確になる方が多いのも事実です。

いずれにしても、大切なのは「今」とどう向き合うか?という事になるわけですが、理想の未来から考えるアプローチでうまく機能しなかったという方は、リスクから考えるというやり方を是非一度試してみてください。

今まで見えなかった道筋や課題が明確になると思いますよ。