コロナの予防接種がようやく始まりました。
ワクチンはアメリカからの輸入に頼っている現状、一気に展開というわけにもいかず、一般の市民に投与が始まるのが7月頃と言われています。
オリンピック開催間近になってようやくなので、遅いなぁというのが率直な感想です。
原因は色々あるとは思いますが、大きな要因として、リスクを先に考え、誇大化して捉える国民性があると思っていますし、また、ワクチン開発に関しては、子宮頸がん用のワクチンの副反応に代表されるように訴訟リスクがあり、大手企業が及び腰になっている事も要因です。
共通しているのは、目先のリスクを恐れて、判断、行動しないという事。 これは日本社会の至る所で露見され、答えのない、変化の激しい時代を迎えて浮き彫りになっている大きな問題です。
目先のリスクを避けて、本質的な問題は先延ばしする。
官民問わず、これが、今の日本の停滞を招いていると思っています。 では、どうすれば、この悪しき習慣から脱却できるのでしょう?
まずは、リーダーになるべき人をリーダーに選ぶ必要があると思います。
自分の利益に囚われず、信念 を持って物事を判断できる人を。
政治家も大手企業経営者も自分の任期をやり過ごす事しか頭にないような人たちが多いから、決めるべき事がわからないし、わかったとしても決められないし、動かないのです。
そして、周辺をイエスマンで固めようとする。
自分の利益を最優先する人に組織の長など、本来は務まるはずがありません。
個人的な利益に囚われない選択ができるか?
私達の国、強いでは子供達の未来を考え、その上でそれを担ってくれる人を選べるか?
未来に対する責任を考えて、物事を判断できるか?
今の日本に求められているのは、ありたいビジョンを掲げて、決断し、進む事のできるリーダーです。
確かに何か決めるという事は、良い結果が出ないリスクはあります。
しかし、例え、良い結果が得られたとしても長く続く保証も無いのです。
つまり、どんな慎重に考え、決断をしたとしても100%はない。
必ずアンチは発生する。
また、例え正解にたどり着いたとしても今日の正解は、明日の不正解かもしれないのに一回の決断が全てであるかのように物事が動いている。
そして、自由度は奪われ、窮屈な社会になっている。
一昔前の経営哲学が今の時代にフィットしないのと同じで、 何が正解か?という事も時間が経過するにつれて、ドンドン変化しています。
しかも今はその変化サイクルが非常に早くなっている。
であれば、勇気をもって決断し、実行、改善、決断のサイクルを高回転で回すしかない。
今、実は変化に対する対応力を上げるためにそんな試みを始めている業界があります。
それは、IT業界です。
従来の開発は、最終的なゴールを決めてから、段階を踏んで進め、納品して終わりというウォーターフォールというスタイルが主流でしたが、ソフトのサブスクリプション化やスマートフォンアプリの登場によって、継続的で迅速な対応が求められるようになり、アジャイルという最終ゴールを決めて進むのではなく、少しづつ、進めながら、軌道を修正してゆく手法が主流になりつつあります。
今、アジャイルを進めているチームにコーチとしてかかわっているのですが、メンバーにコミュニケーションの重要度を感じてもらいながら、理想のチームを描き、やり甲斐を感じながら、関わらせてもらってます。
勿論簡単な事ではなく、問題山積みですが、未来に向け歩んでいる手応えを感じます。
障害はあれど、 環境の変化によって変わる正解に向けて、話し合い、迅速に対応をし続けてゆく。
こういう姿勢こそが、今の日本に必要なのではないでしょうか?
もちろん、全ての案件でアジャイルが良いとは思いませんが、 正解がわからない気持ち悪さを当然の事と捉えて、 ある種の宝探しのような感覚で物事を進められたら、案外正解の見えない時代も楽しめるのではないかと思います。
今後さらに変化のスピードが速くなって行く事が予想されます。
あらゆる日本の組織にアジャイルを‼️
私は、IT業界で成果を上げられたら、他の業界にもアジャイル展開を広げて行きたいと思ってます。
今から楽しみです。