コロナがビジネスマンにもたらす「改革」①

今回のコロナ禍をきっかけに、ビジネスを取り巻く環境も大きく変わろうとしています。

くしくも、働き方改革という方針を政府が打ち出し、形ばかりが先行していた状況から、一気に実体を伴った変化に移行せざるを得ない状況になったと言えます。

そんな変化が起こる上で、今後、企業とビジネスマンが改革してゆかなくてはならない事柄があります。

それは「関わり方改革」「考え方改革」「動き方改革」という3つの事柄に関してです。

今日は、「関わり方改革」について、考えてゆきたいと思います。

なぜ、「関わり方改革」が必要なのか?ということですが、今後明らかに、人との対面における接触機会は減り、さらに接触頻度も落ちてゆく事が予想されます。

そうなると、会ったこともない人といきなりZOOMで打ち合わせをする、説明をするという場面も多くなってきます。

現在もZOOMで集合教育プログラムを実施しておりますが、その中で若手の方から、オンラインだと本心が見えないので、目上の人に意見が言えない、質問できないという声を多く聞きますし、また、仕事の話だけでは、なかなかお互いを理解できず、うまく対話を展開できない、どこまで踏み込んで良いか、わからないなどのお話も多々あります。

なので、今後は、「自分を知ってもらう」「相手を理解する」という事に対し、ショートカットするようなシステムが必要になるのです。

コロナ以前は、私も経営者の会合に頻繁に参加しておりました。

そこで、十分なコミュニケーションを取る事で、人柄や仕事の内容がわかり、信頼関係ができると仕事に繋がってゆくという、ある意味王道的な人脈構築法であったのですが、直接対面の機会がなくなり、この「伝家の宝刀」が使えなくなりました。

実は、このアナログ的なアプローチは、私たちの祖先であるホモサピエンスの時代から、人間が生き残り、発展してゆく為には必須のものでしたが、今、何万年もの間、積み重ねてきた人類の英知を手放す必要に迫られているという事なのです。

では、今後はどう考えたら良いのでしょう?

コロナ禍に関しては、ワクチン、特効薬が流通するようになってやっと一区切りだと思いますが、集まらずに、会わずにできていた事は、そのまま継続になり、人との関係は、今まで以上に、使い分けの時代になると考えられます。

人が集まるのはイベント、催事、冠婚葬祭、会社で言うと、ひと月に一回の会議など、非日常の出来事に限られ、その他はオンラインと言う形になるのではないでしょうか?

これも、また新型コロナに次ぐ、新たな脅威が出現することによって、さらに激変する可能性がありますが、人と人が直接会わずに交流も持つことが求められるようになってゆくでしょう。

そうすると、あまり考えたくはないのですが、中国が実施している個人の「信用スコア」のようなシステムが出来たり、一度も会わずに、信頼関係を築けるような仕組みが出来上がる可能性もありますが、登場するとしても、まだしばらく先になると思います。

では、それまでに、私たち一人一人が何をすべきなのかということですが、今まで時間をかけて、お互いを理解することで確認できていた「人となり」をわかりやすくする必要があります。

まずは、一人一人が自分を深く知り、理解し、説明できるようになる必要があるという事です。

自分の価値観、強味、長所、武器、リソースなどを根拠を持って話せるように。

でも、意外と私たちは自分のことをわかっていません。

では、どのように、自分を知り、理解を深めてゆくかですが、私が提供している主体性プログラムの中でワークとして体験できますので、ご興味があれば、是非一度取り組んでいただきたいのですが、端的に言うと過去から自分の歴史を遡り、自分の経験と得たもの、わかった事を言葉に落としこんでゆく事です。

その中から、化石を発掘するように「自分」を探し出してゆくのです。

そうすると、自分が大切にしている考え方や強味、武器などが整理されてゆきます。

また、もう一つのアプローチは、自分を知って、理解したことを「自分の取扱説明書」に置き換えて創り、名刺のように流通させるという事です。

もちろん、そこには先ほど出てきた「価値観」や「強味」なども必要ですが、弱みも含めて、「人となり」を伝える事が必要です。

人見知りする方ですとか、自分から話しかけるのは苦手です、余裕がなくなるとイライラすることがありますなど、特長と特徴を説明したものを交換し、そこから話を始めるというプロセスを経れば、直接会わなくても、ある程度お互いを理解した上で、仕事を進める事が出来ます。

この自分取説作成講座も近々リリースしますので、楽しみにしておいてください。

もう、元に戻る事はありません。

変化に対応した人との「関わり方改革」。

是非実践してみましょう。