子供たちが早く大人になりたいと思える社会を創るために

私事ですが、私は長男が所属している少年野球チームのコーチとして活動しています。

その中で子供たちに関わる中で最近「心配」している事があります。

それは、子供たちに「元気」が足りない事です。

これは、朝の登校時に旗振りをしている時にも感じる事ですが、元気に挨拶をできる子が全くと言ってよい程いない。

みんな、下を向いて歩いてゆく。

そんな姿を見ると心が痛くなり、同時に凄い危機感を感じてしまいます。

なんで、こうなったのでしょう?

私は大人達に責任があると思っています。

私は仕事でいわゆる大人たち、特にリーダー層に対し、関わらせていただいているのですが、目的は「格好良い大人」を増やして行く事です。

イキイキしているお父さん、お母さんを増やしたい。

なぜなら、子供たちは「大人の姿を映す鏡」だと思うからです。

大人が、暗い顔して、元気なく会社に行っていたら、子供たちは早く大人になりたいとは思わないでしょうし、人生に希望を持てないのではないでしょうか?

だから、私達大人には、責任があります。

子供たちの人生そして未来に対する責任です。

人生は自分で切り開いてゆくものではありますが、切り開くための「環境」を創る事は、私達大人の使命ではないかと思います。

だから、下を向いている場合ではないのです。

では、どうしたら、「環境」を提供できるのでしょう?

私は一人一人が「戦う」事だと思っています。

何に対して戦うのかと言うと、自分が「こうありたい」と思う姿を実現するための戦いです。

「親としてどうありたいのか?」「社会人としてどうありたいのか?」「人生の先輩としてどうありたいのか?」「日本人としてどうありたいのか?」「子供にどうあって欲しいのか?」「自分以外の人に影響を与える人としてどうありたいのか?」をたくさんたくさん考え、自分の理想を描き、それに向かって戦う姿こそが子供たちの良いお手本になり、夢と希望を与えると思うからです。

世の中は「理不尽」な事が多く、正しいと思う事がまかり通らない事も多いかもしれません。

上手くい事より、失敗する事の方が多いかもしれない。

自分の理想通りにはいかないかもしれない。

でも、戦わずして、ただ適応してゆく姿はあたかも「去勢された動物」のようなものですし、子供達に希望を与えることなどできません。

今日は子供対してと言うお話をしましたが、会社の中でも同じです。

部下に戦う姿勢を見せられる上司は、部下に希望を与え、信頼を勝ち取る事が出来ますし、生き方のお手本を示すことができます。

それがまた、次世代の新しいリーダーを育て、周りに人たちを明るく照らすことができる存在を生み出す事へと続いてゆくのです。

戦いを避けていたら、いつまでたっても、自分でなんとかするしかない、自分も含めて、家族も部下も誰も幸せにしない、切ないリーダーのままですし、そんな姿を見てリーダーになりたいという人はいなくなるでしょう。

私はコーチングをリーダーたちに教えていますが、一番伝えたい事は「知識」や「スキル」ではなく、「ありたい姿」に向かって、戦う事の意味や価値です。

そして、私の本当の仕事はその「戦い」を支える事。

へこたれそうになったり、傷ついたり、前に進むのが嫌になったりするのを並走しながら応援してゆく事です。

そのために私も「自分のありたい姿」と戦い続けます。

人にチャレンジを求めるなら、自らチャレンジしなくては説得力もなく、信頼もされないからです。

子供たちのお手本となる大人をたくさん育て、支えるために。

子供たちにとって身近な大人を格好よくするために。